第11話 地下道を抜けたら、そこは異界だった
法蓮百物語

第11話 地下道を抜けたら、そこは異界だった

かつて地方都市に住んでいた知人から、法蓮所属霊能者であるわたしが聞いた話です。「いまも何だったんだろうと思っていてね。あなたにぜひ聞いていただきたい」。そう言って知人は以下のように語ってくれました。

地下道を抜けたら、そこは異界だった

駅を挟んで、自宅マンションと反対側にある飲食店で遅い夕食をとった帰りのこと。いつもは22時過ぎ頃でも、それなりに利用者がいる駅横の地下道に潜ったのですが、その日はなぜか閑散としていました。地下道の中央あたりに差し掛かったとき不思議な現象が。耳鳴りが起き、しばし、あたりの風景が青味掛ったモノクロームに見えたのです

何だろうと疑問に思いながら地下道を抜けると、そこは自宅マンションがある側でなく、食事をした飲食店のある側、つまり、地下道を潜る前にいた場所でした。「何で戻ってるんだ? 」と頭が真っ白になり、しばらくすると今度はものすごい違和感が。あたりをよく見ると、左右の風景がいつもと逆になっていたのです!

このままでは家に帰れませんし、何よりも「ここに居てはいけない」と強く感じ、引き返すために無我夢中で地下道を走り抜けたところ、何とか左右逆でない、元の場所に戻ることができました。その後、「また異常な世界に出てしまうのではないか」と思い、こわくて地下道を利用することができず、遠回りをして帰宅。いま考えても不思議でたまりません。ちなみにわたしは下戸なので、飲酒の影響ではないことは明白です。

解説)
ふたつの異なる場所をひとつにつなぐ役割を果たすだけに、地下道は異界につながってしまうことがあります。地下道やトンネルを抜けたところで急に道に迷う経験をした方は多いはず。そのときは一時的に異次元・魔界などに迷い込んでいると考えられます。

ひと気の無い時間帯や夜間は少し遠回りしても利用しないほうがよいでしょう。どうしても通過しなければならないときは、前方に意識を集中させ、足速に、一気に通り抜けるようにすることです。迷い込んだときは、「絶対に家に戻るのだ」という強い意志を持って行動しましょう。

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