第9話 部屋の壁から幸せが運ばれてきた話
法蓮百物語

第9話 部屋の壁から幸せが運ばれてきた話

法蓮に籍を置いている霊能者が、つい先日、知人の姪御さんから聞いた話。あまりに不思議な体験をしたため、霊能者の方のご意見が聴きたいと面会に来られ、以下のような話をされたそうです。

部屋の壁から幸せが運ばれてきた話

姪御さんは数日前にお母さまが深刻なうつ状態になっていると言う報告を実家から受けており、その日も一旦眠ったものの、それが気掛かりで深夜に目が覚めてしまったそうです。ベッドから上体を起こした状態でぼんやりと前方を見つめて考えごとをしていたとき…。

突然、前方の壁から男女の子どもが3人、歓声を上げながら、飛び出してきたと言うのです! この世ならぬものを見た場合、恐怖におののくのが一般的ですが、飛び出してきた勢いのすごさに、恐怖よりも驚きが勝り、目を閉じて身をすくめたそうです。

つまり、「ワッ! 」と背後から驚かされたときのように、固まった感じだと思われます。しばらくそのままの姿勢でいましたが、次第に確認せずにおられぬ気持になり、あかりをつけて部屋を見回してみました。

寝室の中はいつもどおり。静まり返っており、子どもの姿はなかったそうです。

霊能者は子どもの性別と服装、住まいの状況をたずねたところ、「性別は男の子と女の子、もうひとりは不明。服装は厚手の赤いニットの上下で、スカンジナビアン柄のような欧米風のデザインだった」とのこと。そして、住まいはマンションの5階で壁は窓の下の部分だったそうです。

その後、お母さまは更年期うつであることが判明し、ホルモン治療が功を奏してほどなく通常の精神状態に回復。さらに姪御さんご自身は勤務していた会社の経営状態が悪化したにも関わらず、取引先からスカウトされる形で転職が叶い、しかも職場環境が格段によくなったそうです。

また、その間に行き付けの飲み屋さんで、競馬好きの常連さんのすすめではじめて購入した馬券が大当たりし、わずかな元手でかなりまとまった金額の配当を得たと言うのです。どう考えても、その子どもたちはひとりひとつずつ、3つの福を授けにきた福の神だったとしか思えません。

これが和服ならあの有名な座敷わらしではないかと想像するところですが、洋風の赤いニットと言うので、何だろうと考えましたが、霊能者が霊視したところ、ヨーロッパの北国、しかも森の中がありありと目に浮かび、おだやかに微笑む小さな霊体がたくさん見えてきたそうです。「子どもに見えたものはおそらく子どもの姿をした精霊でしょう。北欧のどこかでしょうね」と。

しかしどうして、北欧の精霊が日本のマンションに現れたのかと言えば、霊能者は「5階あたりは霊の通り道になりやすい」と言いました。そして、姪御さんの前世を霊視したところ、北欧に生を受けて田舎で自然に親しんで育っていることが判明。

「そのとき、成長を見守ってきた森の精霊の加護が現世にもあるようです」と続けたのです。聞いたところによると、姪御さんはいま、自然保護の活動に協力しているのだとか。

日本のマンションの壁が思わぬ世界につながっており、精霊が幸せを運んで来たと言うお話でした。あなたのお住まいも、どこか不思議な世界につながっているのかもしれません。

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