鞠絵衣先生 長い間、彼氏ができなかった理由が判明。霊能力で新しい自分に。

照代さん「もう７年近く恋人ができません。仕事がとても忙しくて休日は寝て過ごすことが多く、また、小さな会社のために社内でも男の人との出逢いがありません。最近では、年齢のせいか合コンなどにも誘われなくなりました。このまま、一生結婚できないままなのかなと思うと、どうしても気分が沈みがちになってしまいます」

鞠絵衣先生「電話が繋がってすぐに、貴女の性格や外見、現在の心情など、すべてを読み取ることができました。容姿も性格も決して悪くはないのに、貴女の沈んだ気持ちが運気を低迷させていますね」

照代さん「そうですか。もともと自分に自信がなく、年を重ねるごとにその自信のなさは増していくばかりです」

鞠絵衣先生「もともと？　しかしそう思う大きな原因となったのは、７年前に別れた元彼にありますよね。彼に裏切られたことが大きな心の傷となり、貴女を萎縮させている」

照代さん「えっ、そんなことまで分かるのですか」

鞠絵衣先生「当時、その彼に二股をかけられた挙げ句、彼はもう１人の女性の方を選んだ。それが貴女にとってトラウマとなり、恋愛に対して臆病になってしまった。そうですね」

照代さん「言われてみれば、確かにその通りです」

鞠絵衣先生「しかし、心の中では運命の人との出逢いを切望しておられる……。それではまず、不安定になっている貴女の精神を整え、魂を強化いたします」

照代さん「あ、はい」

鞠絵衣先生「（しばらく沈黙が続き、瞑想状態に入る）」

照代さん「……」

鞠絵衣先生「（お腹の底からしぼりだしたような声で）はいっ！　どうです、気持ちや身体感覚に何か変化が生じたはずです」

照代さん「ええ、何だか身も心も軽くなった感じがします。その上、視界までクリアになったようで」

鞠絵衣先生「ええ、しかし実はこれが本来の貴女なのです。貴女のお悩みの期間が長くなるにつれ、低級霊や低級想念が無用な不運を招くようになり、男性と出逢う機会を遠ざけてしまっていたのです」

照代さん「それでは、この先は私にも新たな出逢いが訪れるということですか？」

鞠絵衣先生「ええ、先ほど透視してみたところ、これから１ヶ月以内に貴女はある男性と出逢うことになりますよ」

照代さん「えっ、本当ですか。それは、いつ何処で、どんな人と……」

鞠絵衣先生「これからさらなる未来予知を行ない、より明確に視覚化しますので、しばらくお待ちください」

照代さん「分かりました」

鞠絵衣先生「（再び瞑想状態に入り、沈黙が支配する）」

照代さん「……」

鞠絵衣先生「（それまでよりも、若干低めの声調になり）２０日後の金曜日の１７時４５分、最寄りの駅前のロータリーの前に、ストライプの入った細身のスーツを着た男性の姿が視えます。彼の身長は１７５cm前後、比較的色白で黒髪、切れ長の目でスーっと鼻筋が通った和風の顔立ちをしています」

照代さん「驚きました。最近、よく夢に出てくる男性のルックスそのままです！」

鞠絵衣先生「彼は営業の仕事をされていますね。コミュニケーション能力に優れ、会話術にも長けていますが、芯はしっかりしており、決して軽佻浮薄な方ではありません」

照代さん「ええ」

鞠絵衣先生「彼はその駅前で貴女に話し掛けてきますが、それはナンパではありません。貴女は心をオープンにして、彼が話し掛けてくるのを待つことです。そうすれば、必ず上手くいきます」