瑠璃菩薩先生 元彼への想いが再燃。先生、この恋は叶いますか？

美和子さん「この前、偶然、通勤中に駅で元彼の姿を見掛けてから、彼に対する想いが自分でも制御できないくらいに強くなってしまいました」

瑠璃菩薩先生「大学時代に貴女の方から告白して交際を始め、互いに学生結婚まで考えたのにもかかわらず、卒業後に彼が名古屋の会社へ就職したのをきっかけに別れてしまった。彼は、貴女が生まれて初めて付き合った男性ですね」

美和子さん「まだ何も説明していないのに、どうしてそこまで……」

瑠璃菩薩先生「そしてその後、貴女はまだ他の男性と付き合ってはいない。元彼のことを忘れられたように思っていても、深層心理ではずっと想い続けていた。その想いが、偶然彼の姿を見掛けたことによって、意識のレベルにまで上ってきた。そうですね？」

美和子さん「……いま瑠璃菩薩先生がおっしゃられた通りだと思います。でも、彼の方はきっと私のことなんて忘れてしまってるはずです」

瑠璃菩薩先生「しばらくお待ちいただけますか。彼の心の中をより深く霊視してみますので」

美和子さん「あ、はい、もちろん。それで、彼の本心が分かるのですね」

瑠璃菩薩先生「（数秒間、何かをぶつぶつとつぶやいた後、沈黙）」

美和子さん「……」

瑠璃菩薩先生「彼の深層心理までが視えました。まず、彼は先月から転勤で東京に戻ってきたことが分かりました。ですから貴女が見掛けた時、彼もまた会社に行く途中だったのです。また、彼は貴女を忘れてはいません。心のどこかで貴女のことを想い続けています」

美和子さん「本当ですか？」

瑠璃菩薩先生「ただ、彼は仕事に忙殺されている。とても忙しい毎日を送っているせいで、貴女のことを思い浮かべることがあっても、少し時間が経つと再び仕事のことで頭がいっぱいになってしまう。その繰り返しなのです。ですから、貴女が彼との復活愛を成功させるためには、相当強い想いを届ける必要がありますね」

美和子さん「もちろん、そうすることもやぶさかではありません。いえ、ぜひ私の想いを彼に届けさせてください！」

瑠璃菩薩先生「それでは、これから霊能力を使って彼の無意識にある、貴女への想いを増幅させてみることにいたします。私がそれを行なっている際、貴女も彼のことを強く想ってください。そして一緒に念じてください」

美和子さん「分かりました。よろしくお願いします」

瑠璃菩薩先生「（先ほどと同様、しばらく何か呪文のようなものを唱え続ける）」

美和子さん「……」

瑠璃菩薩先生「えい！　これで貴女の想いは彼の魂にまでしっかりと届き、お２人の縁が強化されました。貴女の想いはとても強いものでした。これで、彼が貴女の気持ちに気付かないということはありません。同時にまた彼の方も、この先、貴女に対する自分の想いをごまかすことは決してできなくなりました」

美和子さん「ありがとうございます」

瑠璃菩薩先生「実は、先ほど瞑想をしている時に、お２人の今後も予知することができました。間違いなく、貴女は２週間以内に彼と再会します」

美和子さん「その場所はどこでしょうか？」

瑠璃菩薩先生「この前と同じ駅です。そして今度は彼の方が貴女に気付き、話し掛けてきます。その際、貴女は今のように彼のことを想い続けてください。そうすれば、もう２人を結ぶ赤い糸をさえぎるものは何もなくなります」

美和子さん「分かりました！　先生、本当に今日は何とお礼を言っていいのか分かりません。先生の予言が当たり、彼と再び結ばれた暁には、必ずご報告いたします」